家のアドリブ力
Category : 新着情報 : 1月24日音楽には様々なジャンルがあるが、そのほとんどの場合が
奏者、または歌手が予め決められた楽譜や歌詞に沿って
演奏されている。しかしジャズに代表される様に奏者や
歌手が楽譜などに頼らずにその場で作曲、または編曲をしながら
演奏してゆく即興音楽というジャンルがある。
同時録音をしていない限り同じ音楽の再現は先ず不可能で、その時に
しか聞く事のできない演奏が即興音楽の魅力だろう。
奏者の力量次第では単調な音の繰り返しになってしまい聞き手が飽きて
しまうという短所があるが、即興で演奏するからこそ今までに思いも
よらなかった演奏ができる場合もある。
演奏の全てをアドリブによるものと思われがちではあるが、実は
この即興音楽にはリックと言われる良く使われる短いフレーズがあり、
奏者はその時の楽曲の繋がりや閃きに合わせてこのリックを自在に
組み合わせて演奏しているのである。
なかには即興演奏とは言えなくなるが、綿密か大まかにかの
違いはあれど、奏者がある程度のリックの繋がりを決めている
場合もある。やはり何事も計画性が大切なのだろう。
では、住宅のアドリブ力について考えてみよう。
短いスパンで考えると季節に合わせてカーテンを変えたり
冷暖房をしたりする事も立派な家のアドリブ力ではあるが、
自分の老後の事も考えての住宅設計になっているかどうか、
もっと長いスパンで考えてみて貰いたい。
極力、段差をなくしているか?階段の勾配はきつくないか?
住宅の設備面では問題がないとしてもデザイン性ではどうか?
今はとても気に入っているデザインの住宅だとしてもこの先、
数十年も気に入ったままでいられるだろうか?
その時にリフォームするという方法もありはするが、大掛かりな
工事になってしまうのも考えものである。
そうなってしまわない様にしっかりと先の事も考えてアドリブ力の
ある住宅を計画して貰いたい。
